土質試験
当社土質試験室で行う試験内容は下表に示すとおり、土の基本的な性質を把握するための「土の性状試験」「固化材を用いる室内配合試験」「固化材を用いた施工土の強度試験」があります。
性状試験
試験方法 | 関連する内容 |
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土の湿潤密度試験 | 土の締まり具合の判定、地盤解析で用いる土の自重算定に用いられます。 |
含水比試験 | 土の性質はその中に含まれている水量の多少により大きく変わる。含水比とは温度110℃の炉乾燥によって湿潤土中から除去される水量の割合を示す。 |
粒度試験 | 採取された土を粒径により重量比で分け(礫、砂、シルト、粘土)、粘性土・砂質土など土層区分します。 |
強熱減量試験 | 土中の有機物の含有量を調べます。強熱減量(igloss.)の大小は固化性能に大きく影響します。 |
その他 | pH試験、密度試験等 |
固化材を用いる室内配合試験/施工土の強度試験
試験方法 | 関連する内容 |
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安定処理土の締固めによる供試体の作製方法 | 固化材の種類、添加量、混合、締固め、養生(路床改良、表層改良、盛土改良での室内配合試験) |
安定処理土の静的締固めによる供試体の作製方法 | 固化材の種類、添加量、混合、締固め、養生(深層改良、ヘドロ改良での室内配合試験) |
土の一軸圧縮試験 | 供試体の破壊強度状況、応力-歪曲線、一軸圧縮強さ、破壊ひずみ、変形係数E50 |
CBR試験 | 路床CBR値、修正CBR(路床安定処理) |
コーン指数試験 | 建設発生土を用いた固化処理土の第1種・第2種・第3種区分としての利用 |
室内配合試験
当社の土質試験室ではセメント系固化材・各種固化材を用いる地盤改良工事の固化材添加量を決定するための室内配合試験を行います。
また、室内配合試験に伴い土質の基本的な性状を把握することが必要となりますが当社ではこれら一括した試験対応ができます。
1. 土と固化材の計量 | 2. 土と固化材の混合攪拌(ホバート型ソイルミキサー) |
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3. 供試体 作製 (寸法:直径5cm×高さ10cm) | 4. 供試体 養生 |
5. 一軸圧縮試験(寸法:直径5cm×高さ10cm) | |
固化材添加量と室内強度の関係
室内目標強度(qul)=現場目標強度quf/Fs(※)
左図より室内目標強度(qul)を満足する固化材添加量
を読み取ることができます。
必要な固化材添加量が決定することで添加量近似の固化検体についての六価クロム溶出試験を実施します。
※Fs:(現場/室内)強度比
六価クロム溶出試験
六価クロム溶出試験の概要は以下のとおりです。
- 事前段階
- 環境庁告示46号溶出試験(試験方法1)に従い設計固化材添加量に近似した固化検体について六価クロム溶出試験を行う。
- 施工後段階
- 事前配合試験段階で六価クロムの溶出が問題なければ、施工段階での施工土の六価クロム溶出試験は不要である。ただし、対象土が火山灰質粘性土については、施工土についての六価クロム溶出試験を行う必要がある。